第43回日本顔面神経学会

第43回日本顔面神経学会第43回日本顔面神経学会

会長挨拶

  1. HOME
  2. 会長挨拶

会長挨拶

会長挨拶

第43回
日本顔面神経学会

会長 羽藤 直人 
(愛媛大学医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授) 

第43 回日本顔面神経学会の開催準備に際しましては、お力添えを賜り、心より御礼申し上げます。
 本学術集会および総会は、令和2 年5 月28 日、29 日に開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大のため、令和2 年9 月29 日(火)午後~ 10 月1 日(木)午前の延期日程で、松山市の道後温泉「大和屋本店」にて開催させて頂くこととなりました。今後もCOVID-19 の流行は予断の許さない状況ですので、現地開催とWeb 開催のハイブリッド方式で開催する予定です。大和屋本店の会場では三密回避対策を行いますが、熱発や体調不良がある方はご来場を自粛頂ければ幸甚に存じます。会場にお越し頂けない発表者の方は、令和2 年9 月15 日までに音声付パワーポイントファイルを事前登録いただければ、質疑応答は困難ですが、会場でご演題をリモート発表させて頂きます。また、一部のスポンサードセミナーを除き、現地開催の内容を10 月15 日(木)~ 21 日(金)の間、Web 開催としてお届けさせて頂きます。領域講習の単位取得は、現地参加では全て、Web 参加でも一部可能ですので、皆さま奮ってご参加ください。参加登録は、学会ホームページからの事前登録と当日会場での登録の、どちらも可能としております。登録いただいた方は、現地開催とWeb 開催の両方に参加可能ですので、現地開催で聴講できなかった内容を、後日Web で確認することも可能です。なお、本学会の特性上、顔写真や動画等の個人情報が多いと思われますが、Web 開催ではモザイク加工してお届けする予定です。新たな試みですので、ご迷惑、ご不便をおかけすることも多々あるかと思いますが、ご容赦いただければ幸いです。なお今後、感染状況に変化が生し、開催方法にも変更が必要な場合には、随時決定事項をホームページに掲示いたします。本感染症が少しでも早く収束することを願っております。
 なお、本学会開催に際しまして、以下の新型コロナウィルス感染拡大の防止策にご協力、ご理解いただければ幸いです。

1)熱発や体調不良がある方はご来場を自粛ください。
2)マスク着用でのご来場をお願いいたします(会場でもマスクの準備をいたしますが枚数に限りがございます)。
3)会場内に手指消毒液を設置いたしますので、ご利用をお願いいたします。
4)会場内は可能な範囲で換気を行います。
5)通常より座席数を減らし、椅子の間隔を広げます。
6)ランチョンセミナーでのお弁当はご提供予定です。懇親会は残念ながら中止とさせて頂きます。

 さて、本会の松山市での開催は、顔面神経研究会時代の1985 年に、第8 回を柳原尚明先生が開催されてから35 年来、2 度目となります。この間に本会は研究会から学会に移行、規模も拡大し、より重要な学術集会に発展して参りました。耳鼻咽喉科、形成外科、脳神経外科、脳神経内科、リハビリテーション科、麻酔科などの多領域連携に加え、解剖学や発生学、ウイルス学等の基礎医学、近年では理学療法士や言語聴覚士などの参加者も増え、より学際的な特色が色濃くなってきております。恒例となりました顔面神経麻痺リハビリテーション技術講習も第11 回を迎え、今回からは参加者に受講証明書をお渡しできる予定です。
 第43 回の日本顔面神経学会は「温故知新」をテーマとさせていただきました。Neuroscience としての顔面神経学を極め更に発展させるには、過去の優れた知見を振り返り、新たな一歩を踏み出す必要があります。幸いなことに日本顔面神経学会には、Facial Nerve Research Japan という機関誌に、必要十分な記録と歴史が集積されています。過去42 回分の誌面を読み返し、あらためて本学会の世界に誇れる優れた業績を認識し、これまでの集大成ともいえる学術集会にできればと考えております。要望演題として「研究会時代のリバイバル演題」を募集したところ、令和の時代にアップデートされた多数の優れた演題登録をいただきました。
 特別企画としては、村上信五元理事長から「顔面神経麻痺―過去・現在・未来―」、名古屋大学手の外科学の平田 仁教授からは「末梢神経外科の歴史、現状、展望」というタイトルで、特別講演を頂く予定です。シンポジウムやパネルディスカッションとしては、「Bell 麻痺・Hunt 症候群の後遺症に対する形成外科的アプローチ」、「フィジカルセラピーの新展開」、「Hunt 症候群の治癒率向上への挑戦」、「鼓索神経の謎に迫る」、「新しい顔面神経麻痺評価法と柳原法の融合」、「手術VTR セッション―顔面神経の扱い方―」など盛り沢山な企画を準備しております。それぞれ各領域を代表する演者の先生方から興味深いご発表をいただける予定です。また、2021年5 月19 日から22 日に韓国ソウルで開催予定の14th International Facial Nerve Symposium の日韓合同キックオフセミナーを開催いたします。
 「道後温泉」は3000 年の歴史ある日本最古の温泉で、アルカリ性単純泉のなめらかな湯質は、疲労回復や美肌の効能があり、「美人の湯」としても知られています。日頃のお疲れを癒しつつ学会に参加し、英気と英知を養っていただければ幸いです。9 月末の愛媛は気候的にも過ごしやすく、瀬戸内の海の幸や石鎚山麓の山の幸にも恵まれたベストシーズンです。多くの皆様にお越しいただき、「温泉」「湯上りビールor ポンジュース」「学会」の幸せのトライアングルを楽しんでいただきたいと思います。なお、本会は究極のクールビスの浴衣でのご参加も歓迎いたします。リラックスしつつ、マスク着用ではありますが熱い議論で本会を盛り上げていただければ幸いです。皆様のご来松を、心よりお待ちしております。